その電話番号は、かけるとメッセージが流れ、いくつかの数字を言うので
それを聞きたら一度電話を切ってもう一度、同じ電話番号にかけ直し、 聞いた番号をダイアルして会いたい人の名前を告げるとその人に会えるというものだった。 僕は迷いながらも白いコードレス電話のダイアルを回した。 すると電話口の向こうから男の声で「森田です。2です。」 今度は女性の声で「木下です。3です。」また男の声で「鈴木です。4です。」 と代わる代わる名前と数字を言って電話は切れた。 何だずいぶん簡単な数字だなぁ、2、3、4か、、、と若干拍子抜けながらも もう一度ダイアルを回した。すると今度は電話口からは何も発しない。 恐る恐る2、3、4を回す。しかし、回しながら自分が一体誰と会いたいのか考えていないことに気がついた。 そこで初めに思い浮かんだのが何故かジミヘン。。。 だけど英語もろくに話せ無いのに会ったところで意味ないなと思い直し、どうしようと迷っていたら 右手に顔が入るくらいで奥行が20センチ程度の白い箱が現れた。 そこに顔を入れて中を覗くと中は真っ黒に塗られていた。黒と言っても中は良く見ると黒い宇宙の広がりを持っていた。 すると顔に風が吹き付け、正面に白い十字架を持つマントを来た先導師らしき映像が浮かび上がった。 それはシールのような奥行のないもので次第に左に動き後ろへと消えていった。 タイミング的にここで名前を呼ぶ感じがして、つい 「お父さん」 と呟いた。 そして、箱から顔を出して振り向くと確かに父がいた。 散らかった部屋の片隅から現れて片付けの最中のようだった。 その時、僕の体は後ろに引っ張られ、水平にスカイダイビングをしている感覚に陥った。 そんな僕を見て父は 「何だお前、変なことしているな~。」と呑気にこちらを見て言った。 僕は体を堪えながら 「そっちの世界はどう?」 と聞いた。 「まぁまぁだな」 と詰らなそうに父は返事をした。 相変わらず体が引っ張られる感覚が抜けないので 「こんなことを繰り返しても体は大丈夫?」 と聞いたら 「大丈夫、問題ない。なんなら薬をやろうか?」 と言ってブルーの袋を持って来た。その袋にはジッパーが付いているにも関わらず父はカッターで袋を切り裂いた。 ここで、目が覚めた。 14日の朝だった。
by yasu_hama
| 2007-07-18 23:33
| night life
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